クロザピンは統合失調症の治療薬の1つです。その有効性は高く、治療抵抗性の統合失調症(複数の薬を服用しても効果が少ない方、症状の悪化や再発を何度も繰り返してしまう方)に高い効果が認められています。
長年つらい症状に苦しんできた患者さんやご家族にとって、効果が期待できる治療薬です。
- 複数の種類の薬を服用しても、症状が十分に改善されない方
- 服薬は継続できていても、症状の悪化や再発を繰り返してしまう方
- 副作用のために必要な量の薬を服用できない方
副作用について
重大な副作用に
「顆粒球減少症」「糖代謝異常」などが挙げられます。
安全に使用するための条件が義務付けられています
- 投与開始時に18週間の入院
- 1~4週間隔の血液検査 (※白血球および好中球の検査)
- 12週間隔の糖尿病マーカー測定 (※グルコースおよびHbA1c)
クロザリルの治療が受けられるのは限られた医療機関だけ
クロザリル患者モニタリングサービス(CPMS)クロザリルは、この薬についての講習を履修し、クロザリルの情報や緊急時の対処を含めて十分な知識を習得し、審査を通過した医師(CPMS登録医)だけが処方できます。