読書の秋

精神科医 足立 加奈子

いよいよ猛暑が終わり、秋の訪れが感じられる季節になりました。晴れた秋の空は澄んだ青色が遠くまで広がり、いわし雲がふわーと並び、本当にきれいだなと思います。これからお天気のいい日は、朝や夕方に空を見上げ、自然や季節の移り変わりを心地よく感じていきたいです。

秋と言えば、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋などと言われますが、今日は読書についてふれてみます。10代の頃は、赤川次郎さん、星新一さんなどのシリーズをよく読んだ記憶があります。そのほか国内外のミステリーものが好きでした。20代以降は、読もうとしてもなかなかエネルギーが続かず断念していました。たまに気になったものを本屋さんで買う程度で、読書離れが長らく続きました。そして3年程前、たまたま図書館に行く機会があり、今どきはインターネットから予約ができて、届いたら知らせてくれるという便利なシステムになっていることに驚きました。実際借りてみると、無料で借り放題、読み放題とはなんて素晴らしいことかと改めて気づかされました。

そこから私の図書館通いが始まりました。しばらくはミステリー作家を渡り歩き、登場人物の個性が光っているもの、深刻で重苦しいもの、超シビア&リアルなもの、地味だけど味わい深いもの、軽いタッチで小気味よいものなど、作家さんによって相当カラーが違っていておもしろかったです。
重苦しいタイプのものは、寝る前に読むと寝付けなくなるほど胸に迫ってくるものがあり、生活や仕事に支障が出そうだったので、あまり多くは読めませんでした。今さらですが、写真も音楽もなく文章だけの表現でこれだけ人の心を動かすことができるということ、映像より文章のほうがある意味怖いということを心底味わう体験になりました。

ミステリーブームがひと段落すると、ほかのジャンルに目を向けるようになりました。自分が悩んでいることに関連して探してみたり、生き方や思想など難しそうなものにチャレンジしてみたり。数ページしか読めずに返すこともたびたびですが、それでも構わないので気軽に借りています。新聞の下のほうに出ている本の広告に目がいくようになり、ラジオでたまたま聞いた話題の本を借りてみたこともあります。自然と「おもしろそうな情報ないかな」と、目や耳を世間へ向けているのかもしれません。そうして自分だけでは知りえないような話題に出会えたときは楽しいです。

気分転換の方法としてよくあるのは、体を動かす、おいしいものを食べるなどですが、それに加えて図書館に行ってみるのはいかがでしょう。辛い時や行き詰まった気持ちの時、あるいは暇な時になんとなく、でもよいと思います。世の中にはさまざまなジャンルの本が出ていて、何かしら自分のアンテナに引っかかる本が見つかるかもしれません。本棚をながめているうちに、手にとってみようと思うものがあれば、いつもと違った気持ちになれそうです。

(白帝ニュース平成30年10月)


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