「人間関係」のお話

理事長 吉田 弘美

人間関係の本は書店に行けば、ビジネスの分野はもとより自己啓発、心理、精神医学、あらゆる切り口で本当に数多くの書籍が出版されていますが、今日の私のお話はそれとは少し違った視点から人間関係のお話をしたいと思います。

とは言っても実は、筑波大学の相川充氏の著書「利益とコストの人間学」の中に面白い言葉が書かれていたのが今日のスタートです。良かれと思いあなたのしたこと。実はその行為が相手の負担になっているかもしれないのです。良くしてもらった方は「色々してくれるけど、なんだか申し訳ないな・・・」と言った感情(負債感)が芽生えます。こうした感情を抱き続けるのは、決して気持ちの良いものではありません。このことを相川充氏は心理的負債感の事を「心の借金」と表現しています。今まで漠然と感じていた感情を実に端的に表してくれていると思います。

援助とか好意自体はとても素晴らしい事だと思いますが、同時にそれは相手の心に借金を負わせている事でもあるのです。相当、図々しい人や身勝手な人を除いて、普通は親切にしてもらった人がお返しをすることで負債感を帳消しに出来れば良いのですが、それが上手くいかない場合、びっくりする結果が待ち受けているのです。相川氏の行った実験によると、好意で援助をしてくれた相手に対して恨めしく思ったり、自分の勝手な理由を作りお返しなどしなくていいと考えるのだとか。

人が良すぎる人は自分にデメリットがあるのみならず、相手との関係性の悪影響も考えてみるといいかもしれません。

良い人過ぎて「こじらせや」になっている人はいませんか?人間関係を上手くやる秘訣は「自分勝手」。

相手の為に自分を犠牲にしたとしても報われません!?

自分の友達や職場で・・・

自分を犠牲にして相手の為に動いているのに、それが伝わらない人、いませんか?友達や同僚と何か決めようとする時、自分の意見は押し殺しているのに、当たり前のようにされてはいませんか?自分が我慢しているのに・・・・譲っているのに感謝されないのはどうした訳なのでしょう。

理由はたぶんこの3つに集約されると思います。

一つ目は、相手に自分が譲っていることが伝わっていない。自分の本当の気持ちを伝える前に。相手に譲っている場合。映画に一緒に行こうというとき、自分の本当に見たい映画があるのに相手の希望に従い譲ってしまうような場合です。

「私は○○○がいいのだけど、今日は合わせるね。」と言ったコミニュケーションがないと始めから希望が同じであったように思われてしまう事があるでしょう。

二つ目は、心からの発露でないと思われる事。 自分の「こんなにしてもらって悪いな」と言う気持ち(負債感)」を軽減するための反応でもあるので、こうした誤解を避けるコミュニケーションをすることは、とても難しいと思います。
「上司だから―○○○してくれたのだ」「人の目があるから」「立場上そうしたのでは」と言うように解釈されるケースはなくならないと思っていいのではないでしょうか。

三つ目は、バランスが取れない事。 「私は確かに得をしたけれど、相手に何だか悪い」と言うような場合、例としては相手がいつも御馳走してくれるといったケースです。人はどちらかが得をする状況よりも、バランスの取れている状態を好むものです。損をするのも嫌だし、自分ばかり得をするのも良しとしないのです。

「相手の為に何かしてあげたい」「自分は我慢すればいい」。そうした気持ちの強い人。思い切って気分勝手にふるまってみてください。 心配はいりません。人には、他人からよく思われたい、評価されたい、認められたい、といった欲求があります。良い人が利己的なところを目指したところで「よく思われる行動」「評価されるような行動」「認められるよう様な行動」を無くすことはできないはずですから。


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