-----2020年------

事務部長 中島 久志

先月に続きオリンピックの話題で恐縮です。リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの中継に熱い声援を送った夏も疾(と)うに過ぎ去り、今やオリンピック・パラリンピックのニュースと言えば、東京大会の開催費用の問題ばかり。「過去を自慢するのは進歩の止まった証拠」とはお寺の掲示板で見かけた言葉ですが、ここは明るい気分になるために、日本人アスリートの活躍を思い返し余韻に浸ってみたいと思います。

パラリンピックでは、車椅子ラグビーで悲願のメダル獲得もあり、日本選手団は銀メダル10、銅メダル14と過去最多のメダルを獲得しましたが、金メダルはゼロ。「日本社会の障害者に対する意識がこのメダルの数に表れている」といった声も聞かれますが、選手の育成環境の整備という課題が明確になったのは間違いないようです。オリンピックでは、初日、競泳の萩野の金がメダルラッシュの呼び水になり、金メダル12、銀メダル8、銅メダル21。金メダル数こそJOCが掲げた目標にわずかに届きませんでしたが、メダル総数41は史上最多を更新しました。3位決定戦があった種目では11勝2敗、決勝では8勝4敗。ここぞという大一番で、日本代表は勝負強さを発揮しました。もちろん、勝ちきった理由は個々の資質によるところが大きいでしょう。一方で、チームジャパンの勢いに乗った結果と見ることもできます。個々の能力では強豪海外勢に劣っても技術でその差を埋め、そして凌駕する。象徴的だったのが陸上男子400メートルリレーの銀メダルです。日本に100メートル9秒台は1人もいませんが、磨いてきたアンダーハンドパスでボルトを擁するジャマイカに迫り、米国を抑えてゴールしました。

ところで、当院でも近年は定年(60歳)を迎えてもそのまま嘱託として勤務する職員がほとんどで、全職員の15.6%、52名に上ります。以下50代の職員は28.0%、40代は31.2%、30代は16.5%、20代は8.7%です(平均年齢は47.9歳)。一方で、年代別の平均勤続年数は、60代以上は15.2年、50代は14.6年、40代は10.2年、30代は8.1年、20代は2.7年であり、40代以上の勤続年数が年齢に比例して延びる傾向はみられません(全体の平均勤続年数は11.2年)。その中で、いわゆる管理職17名のうち私を含めた9名が56歳以上で、勤続年数も平均31.4年です。そのほとんどの者が、学校を卒業して直ぐに犬山病院に就職し、院長(現名誉院長)の薫陶(くんとう)を受け、精神科医療と看護についてゼロから教わりました。この56歳以上の私たち管理職も、4年後の東京五輪・パラリンピックが開催される2020年までには定年を迎えることになります。

この数年に管理職の半数が次々と定年を迎えるからと言って、何かを懸念しているわけでは全くありません。海外研修や国内の学会への派遣、院内で頻回に行われる職員教育等により、スタッフ一人ひとりの資質は常に磨かれています。ベテランスタッフが職種や部署の垣根を越えて新人をサポートするメンター制度の試みも、理事長の発案で新たに始まっています。この取り組みは、チーム医療をより深く根付かせるための土壌づくりでもあると理解しています。むしろ人の異動という新陳代謝により、組織の活性化が期待できます。走者の交代によって、専門性の高い医療サービスの充実が加速するはずです。「伝統は心のバトンタッチだ」とはテレビで耳にした言葉です。環境や社会の変化に対応するために犬山病院も進化が不可欠ですが、患者さんやご家族にいつも安心感を持ち続けていただけるように、滑らかなバトンパスで、夫々(それぞれ)が学び育んできた「創立の心」は次の世代に伝えていきたいと思います。

(白帝ニュース平成28年11月)


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